2013年12月18日水曜日
2013年10月6日日曜日
2013年10月5日土曜日
2013年10月1日火曜日
2013年9月30日月曜日
2013年9月17日火曜日
春望
書 劉清源
【作者】 杜甫(712~770)盛唐の詩人。李白とともに唐代最高の詩人。湖北省襄陽県の人であるが、洛陽に近い河南省鞏県で生まれた。三十五歳ごろまで、呉、越、斉、趙の間を遊歴、この間に李白、高適と交わり、詩を賦したりしている。役人として職に就いたり、解かれたり、左遷されたり、又、戦争に巻き込まれたりもした。760年、剣南節度使の厳武に見出され、四川省成都の郊外に草堂を建てて住んだ。この時期は、杜甫の一生の内で比較的平穏な時期であった。765年厳武が死に、蜀の地が乱れた為、又、貧と病に苦しみながら、四川、湖北、湖南の地を流浪し、770年湖南省耒陽県で不遇のうちに生涯を終えた。
春望 杜甫 作
Guó pò shānhé zài
国破山河在
Chéng chūn cǎomù shēn
城春草木深
Gǎn shí huā jiànlèi
感時花濺涙
Hèn bié niǎo jīng xīn
恨別鳥驚心
Fēnghuǒ lián sān yuè
烽火連三月
Jiā shū dǐ wàn jīn
家書抵萬金
Báitóu sāogèng duǎn
白頭掻更短
Húnyù bùshèng zān
渾欲不勝簪
国破れて山河在り
城春にして草木深し
時に感じては花にも涙を濺ぎ
別れを恨んでは鳥にも心を驚かす
烽火三月に連なり
家書萬金に抵る
白頭掻かけば更に短く
渾べて簪に勝えざらんと欲す
【解説】 長安の荒廃した様を見てうたったもの。757年、作者46歳、長安での作。詩の前半は眼前の景を見て、変化する人の世と、変わらない自然とを対比させて感慨にふける。後半は国を憂い妻子を思い、心労によって急激に衰えた身を嘆くことをもって結ぶ。【通訳】 国都長安は戦乱のために破壊されてしまったが、自然の山や河は昔どおりに残っている。この城内は春になっても、草木が深く生い茂っているのみで、人陰すら見えない。自分はこのいたましい時世に感じて、平和な春ならば花を見て楽しいはずなのに、かえって花を見ては涙をはらはらと流してしまう。家族との別れを恨み悲しんで、心を慰むべきはずの鳥にも心を驚かされる。戦火は三ヶ月もの長い間続き、家族からの手紙もなかなか来ないので、万金にも相当するほど貴重に思われる。自分の白髪頭をかくと、心労のために髪の毛も短くなってしまい、役人が頭につける冠をとめるかんざしも挿せないほどになってしまった。
2013年9月11日水曜日
春夜詩 2
書 劉清源
「春夜詩」 北宋・蘇軾(蘇東坡)
chunxiao yike zhi qianjin
春宵一刻値千金
hua you qingxiang yue you yin
花有淸香月有陰
ge guan loutai sheng xixi
歌管樓臺聲細細
qiuqian yuanluo ye chenchen
鞦韆院落夜沈沈
歌管=演奏の歌
楼台=高殿。
鞦韆=(女性が遊ぶための)ブランコ。
院落=中庭。
[開く]
春宵 一刻 値千金 しゅんしょう いっこく あたい せんきん
花有淸香 月有陰 はなにせいこう あり つきに かげあり
歌管 樓臺 聲細細 かかん ろうだい こえ さいさい
鞦韆 院落 夜沈沈 しゅうせん いんらく よる ちんちん
[口語訳]
春の宵は、何とすばらしく値いがあることか。
花には清い香り、月には影がかかり
高殿から聞こえていた音曲 語らいの声は消えぼそって
中庭の鞦韆だけが残り 春の夜はますます更けていく
2013年9月10日火曜日
2013年9月8日日曜日
2013年8月28日水曜日
冬夜 九詠の一 不睡
立て 6尺4寸5分 幅 2尺3寸
書 劉清源
冬夜 九詠の一 不睡 菅原道真 詠首
Bù shuì téngténg sòng wǔ gēng
不睡騰騰送五更
Kǔ sī wú zhái zài dōngjīng
苦思吾宅在東京
Zhúlín huā yuàn jīn wàngquè
竹林花苑今忘却
Wén dào wàisūn qī yuè shēng
聞道外孫七月生
[ 開く ]
睡らず騰々とうとうとして 五更ごかうを送る
苦はなはだ思ふ 吾宅わがいへの東京とうけいに在るを
竹林 花苑くわゑん今や忘却ばうきやくす
聞道 きくならく 外孫ぐわいそん七月生まれりと
[ 口語訳 ]
冬の夜、九首 一 不睡
眠気を全く覚えないまま もう夜があけた
思うも辛いが 東の方 京に我が家はある
竹林 花園のことは 今は忘れ遠のいてしまい
伝え聞くばかりのことだが 七月に 外孫が生まれたという
2013年8月27日火曜日
2013年8月17日土曜日
2013年8月11日日曜日
2013年8月5日月曜日
2013年8月2日金曜日
舳艫千里 洞湖浜
立て 4尺1寸 幅 3尺1寸5分
書 劉清源
詩 西田幾多郎
Zhú lú qiānlǐ dòng hú bāng
舳艫千里 洞湖浜
Héng shuò yín zhōng yuè sè xīn
横槊吟終 月色新
Tūn wú qì wéi mù yuè gǎn
吞呉気維 慕月感
Yīngxióng bìjìng yī shīrén
英雄畢竟 一詩人
[開く]
舳艫じくろ千里 洞湖浜どうこはま
槊を横たえ終ついには吟ず 月色の新あらたなるを
呉を吞む気の維いは 月を慕うの感
英雄畢竟ひっきょう 一詩人
[口語訳]
船を連ねて千里にとどく 洞湖浜
槊を横に置き結局は謳う 月光の冴え
呉を奪う気概も 月を慕うの感性
英雄とはつまれば 一人の詩人
2013年7月31日水曜日
2013年7月29日月曜日
2013年7月24日水曜日
夏日題悟空上人院
大幅
立て 4尺4寸5分 幅 3尺8寸5分
書 劉清源
晩唐・杜荀鶴 詩
夏日題悟空上人院
Sānfú bìmén pī yī nà
三伏閉門披一衲
Jiān wú sōngzhú yīn fáng láng
兼無松竹蔭房廊
Ān chán bù bìxū shānshuǐ
安禅不必須山水
Mièquè xīntóu huǒ yì liáng
滅却心頭火亦涼
[ 開く ]
夏日 悟空上人の院に題す
三伏(さんぷく)門を閉ざして一衲(いちのう)を披(かむ)る
松竹の房廊(ぼうろう)を蔭(おお)うに兼ねるは無し
禅に安ずれば必ずしも山水を須(もち)いず
心頭を滅却すれば火も亦(また)涼し
[ 口語訳 ]
盛夏にあっても門を閉ざし衣を身に着ける
厳しい夏の日射しを遮る木陰に代わるものはない
しかし禅に身を任すならば涼を求める必要はない
禅道の境位にあれば火もまた涼しい
2013年7月21日日曜日
2013年7月17日水曜日
2013年7月4日木曜日
2013年6月26日水曜日
2013年6月25日火曜日
2013年6月23日日曜日
2013年6月20日木曜日
鳥総立て
立て 4尺1寸5分 幅 2尺4寸
画 今井玄花
詞書き 向永梢雨
天平20年春,作者:大伴家持,能登,富山,部内巡航,旋頭歌
[題詞]能登郡従香嶋津發船射熊来村徃時作歌二首
鳥総立て 船木伐るといふ 能登の島山 今日見れば 木立繁しも 幾代神びぞ
とぶさたて ふなききるといふ のとのしまやま けふみれば こだちしげしも いくよかむびぞ
鳥総を立て神に捧げて 船木を伐り出すという能登の島の山は
今見れば 木々がうっそうと繁り幾代の長いときを経てきたことか
「鳥総立て」は、「鳥総」は枝葉がついたままの梢の部分で、舟を作るために伐採した木の切り株に、その木の葉の茂った枝を差し込むことを言った。
「言葉の再生を願う」意がある。神事
2013年6月17日月曜日
妹に逢はず 久しくなりぬ 饒石川
2013年6月15日土曜日
2013年6月12日水曜日
2013年6月9日日曜日
2013年6月6日木曜日
半夜 良寛 詩
立て 4尺5寸 幅 3尺4寸 (大幅)
劉清源
劉清源
húishǒu wǔ shí yǒu yú nián
回首五十有餘年
rénjiàn shìfēi yī mèng zhōng
人間是非一夢中
人間是非一夢中
shānfáng wǔyuè huáng méi yǔ
山房五月黄梅雨
山房五月黄梅雨
bànyè xiāo xiāo sǎ xū chuāng
半夜蕭蕭灑虚窗
[開く]
首を回らせば五十有餘年
人間の是非一夢の中
山房五月の黄梅の雨
半夜蕭蕭として虚窗に灑ぐ
[口語訳]
思いかえせば五十余年の月日
浮き世の沙汰も夢のうち
山房には梅雨の雨が
夜更けに しとしとと窓に降りそそいでいる
2013年6月4日火曜日
2013年5月30日木曜日
2013年5月28日火曜日
2013年5月26日日曜日
2013年5月24日金曜日
2013年5月22日水曜日
2013年5月18日土曜日
2013年5月13日月曜日
2013年5月11日土曜日
2013年5月9日木曜日
今日二年九月盡
書 劉清源
菅原道真『菅家後集』512
jinri er nian jiu yue jin
今日二年九月盡
ci shen wushiba hui qiu
此身五十八廻秋
siliang he shi zhong ting li
思量何事中庭立
huang ju can hua bai fa tou
黄菊残花白髪頭
[開く]
今日(こんじつ)二年九月尽(じん)
此(こ)の身(み) 五十八廻(かい)の秋
何事を思い量(はか)りて中庭に立つか
黄菊(きぎく)残花(ざんか) 白髪の頭(こうべ)
[口語訳]
今日は (延喜)二年の九月末
私は 五十八回目の秋を迎える
何ごとに思いをめぐらせ庭に立つのか
黄菊の花の残りと白髪の私
2013年4月28日日曜日
2013年4月26日金曜日
2013年4月23日火曜日
2013年4月19日金曜日
2013年4月15日月曜日
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