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2013年6月20日木曜日

鳥総立て



立て 4尺1寸5分 幅 2尺4寸

画           今井玄花
詞書き  向永梢雨




天平20年春,作者:大伴家持,能登,富山,部内巡航,旋頭歌
[題詞]能登郡従香嶋津發船射熊来村徃時作歌二首


鳥総立て 船木伐るといふ 能登の島山 今日見れば 木立繁しも 幾代神びぞ 

とぶさたて ふなききるといふ のとのしまやま けふみれば こだちしげしも いくよかむびぞ



鳥総を立て神に捧げて 船木を伐り出すという能登の島の山は
今見れば 木々がうっそうと繁り幾代の長いときを経てきたことか 


「鳥総立て」は、「鳥総」は枝葉がついたままの梢の部分で、舟を作るために伐採した木の切り株に、その木の葉の茂った枝を差し込むことを言った。
「言葉の再生を願う」意がある。神事

2013年6月17日月曜日

妹に逢はず 久しくなりぬ 饒石川


立て 4尺1寸5分 幅 2尺4寸

画  今井玄花

詞書き 向永梢雨





万葉集 巻十七(4028) 
大伴家持(718年?‐785年)
鳳至郡(ふげしのこほり)饒石川(にぎしがは)を渡りし時作れる歌一首

妹に逢はず 久しくなりぬ 饒石川 清き瀬ごとに 水占延へてな

いもにあはず ひさしくなりぬ にぎしがは  きよきせごとに みなうらはへてな
【万葉仮名表記】
伊母尓安波受 比左思久奈里奴 尓藝之河波 伎欲吉瀬其登尓 美奈宇良波倍弖奈
                                                占い随想

2013年1月12日土曜日

千年寿



あしひきの 山の木末の 寄生取りて 挿頭しつらくは 千年寿くとそ  
                                      大伴家持

(読み)あしひきの やまのこぬれの ほよとりて  かざし つらくは  ちとせほくとそ 

(意味)山にある木の梢にある宿り木を採って髪にさすのは千年の命を願い祝ってのことだいう     

           

            今井玄花
詞書き  向永梢雨