立て 4尺1寸5分 幅 2尺4寸
画 今井玄花
詞書き 向永梢雨
天平20年春,作者:大伴家持,能登,富山,部内巡航,旋頭歌
[題詞]能登郡従香嶋津發船射熊来村徃時作歌二首
鳥総立て 船木伐るといふ 能登の島山 今日見れば 木立繁しも 幾代神びぞ
とぶさたて ふなききるといふ のとのしまやま けふみれば こだちしげしも いくよかむびぞ
鳥総を立て神に捧げて 船木を伐り出すという能登の島の山は
今見れば 木々がうっそうと繁り幾代の長いときを経てきたことか
「鳥総立て」は、「鳥総」は枝葉がついたままの梢の部分で、舟を作るために伐採した木の切り株に、その木の葉の茂った枝を差し込むことを言った。
「言葉の再生を願う」意がある。神事