表装は俗に言う 茶掛け
書 劉清源
「春夜詩」 北宋・蘇軾(蘇東坡)
chunxiao yike zhi qianjin
春宵一刻値千金
hua you qingxiang yue you yin
花有淸香月有陰
ge guan loutai sheng xixi
歌管樓臺聲細細
qiuqian yuanluo ye chenchen
鞦韆院落夜沈沈
歌管=演奏の歌
楼台=高殿。
鞦韆=(女性が遊ぶための)ブランコ。
院落=中庭。
[開く]
春宵 一刻 値千金 しゅんしょう いっこく あたい せんきん
花有淸香 月有陰 はなにせいこう あり つきに かげあり
歌管 樓臺 聲細細 かかん ろうだい こえ さいさい
鞦韆 院落 夜沈沈 しゅうせん いんらく よる ちんちん
[口語訳]
春の宵は、何とすばらしく値いがあることか。
花には清い香り、月には影がかかり
高殿から聞こえていた音曲 語らいの声は消えぼそって
中庭の鞦韆だけが残り 春の夜はますます更けていく