2013年8月28日水曜日

冬夜 九詠の一 不睡



立て 6尺4寸5分 幅 2尺3寸
書 劉清源



冬夜 九詠の一 不睡   菅原道真 詠首 

Bù shuì téngténg sòng wǔ gēng 
 
不睡騰騰送五更  


Kǔ sī wú zhái zài dōngjīng 
   
苦思吾宅在東京  


Zhúlín huā yuàn jīn wàngquè 
  
竹林花苑今忘却  


Wén dào wàisūn qī yuè shēng  
聞道外孫七月生  


[ 開く ]

睡らず騰々とうとうとして 五更ごかうを送る

苦はなはだ思ふ 吾宅わがいへの東京とうけいに在るを

竹林 花苑くわゑん今や忘却ばうきやくす

聞道 きくならく 外孫ぐわいそん七月生まれりと


[ 口語訳 ]

冬の夜、九首  一 不睡 

眠気を全く覚えないまま もう夜があけた

思うも辛いが 東の方 京に我が家はある

竹林 花園のことは 今は忘れ遠のいてしまい

伝え聞くばかりのことだが 七月に 外孫が生まれたという

2013年8月27日火曜日

2013年8月17日土曜日

2013年8月11日日曜日

2013年8月5日月曜日

2013年8月2日金曜日

舳艫千里 洞湖浜


立て 4尺1寸 幅 3尺1寸5分

書 劉清源
 詩 西田幾多郎

Zhú lú qiānlǐ  dòng hú bāng 
舳艫千里 洞湖浜

Héng shuò yín zhōng  yuè sè xīn
横槊吟終 月色新

Tūn wú qì wéi  mù yuè gǎn 
吞呉気維 慕月感

Yīngxióng bìjìng  yī shīrén
英雄畢竟 一詩人


[開く]

舳艫じくろ千里 洞湖浜どうこはま
槊を横たえ終ついには吟ず 月色の新あらたなるを
呉を吞む気の維いは 月を慕うの感
英雄畢竟ひっきょう 一詩人

[口語訳]

船を連ねて千里にとどく 洞湖浜
槊を横に置き結局は謳う 月光冴え
呉を奪う気概も 月を慕うの感性
英雄とはつまれば 一人の詩人