2013年6月26日水曜日

2013年6月20日木曜日

鳥総立て



立て 4尺1寸5分 幅 2尺4寸

画           今井玄花
詞書き  向永梢雨




天平20年春,作者:大伴家持,能登,富山,部内巡航,旋頭歌
[題詞]能登郡従香嶋津發船射熊来村徃時作歌二首


鳥総立て 船木伐るといふ 能登の島山 今日見れば 木立繁しも 幾代神びぞ 

とぶさたて ふなききるといふ のとのしまやま けふみれば こだちしげしも いくよかむびぞ



鳥総を立て神に捧げて 船木を伐り出すという能登の島の山は
今見れば 木々がうっそうと繁り幾代の長いときを経てきたことか 


「鳥総立て」は、「鳥総」は枝葉がついたままの梢の部分で、舟を作るために伐採した木の切り株に、その木の葉の茂った枝を差し込むことを言った。
「言葉の再生を願う」意がある。神事

2013年6月17日月曜日

妹に逢はず 久しくなりぬ 饒石川


立て 4尺1寸5分 幅 2尺4寸

画  今井玄花

詞書き 向永梢雨





万葉集 巻十七(4028) 
大伴家持(718年?‐785年)
鳳至郡(ふげしのこほり)饒石川(にぎしがは)を渡りし時作れる歌一首

妹に逢はず 久しくなりぬ 饒石川 清き瀬ごとに 水占延へてな

いもにあはず ひさしくなりぬ にぎしがは  きよきせごとに みなうらはへてな
【万葉仮名表記】
伊母尓安波受 比左思久奈里奴 尓藝之河波 伎欲吉瀬其登尓 美奈宇良波倍弖奈
                                                占い随想

2013年6月15日土曜日

55 游鯉

立て 4尺7寸 幅 2尺4寸

 
飯島柳三郎
明治41年生まれ 茨城県出身。
郷倉千靱氏に師事
日本美術院所属




2013年6月12日水曜日

2013年6月9日日曜日

2013年6月6日木曜日

半夜 良寛 詩 

立て 4尺5寸 幅 3尺4寸 (大幅)
劉清源



húishǒu wǔ shí yǒu yú nián
回首五十有餘年

rénjiàn shìfēi yī mèng zhōng
人間是非一夢中

shānfáng wǔyuè huáng méi yǔ
山房五月黄梅雨

bànyè xiāo xiāo sǎ xū chuāng
半夜蕭蕭灑虚窗

[開く]
首を回らせば五十有餘年
人間の是非一夢の中

山房五月の黄梅の雨

半夜蕭蕭として虚窗に灑ぐ


[口語訳]
思いかえせば五十余年の月日
浮き世の沙汰も夢のうち
山房には梅雨の雨が
夜更けに しとしとと窓に降りそそいでいる



2013年6月4日火曜日

30 姫百合

立て 4尺1寸5分 幅 7寸5分


日本画家 大隅紅花(おおすみこうか)